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続「どんどん増える空き家たち」離島空き家の実態とは!?

2022.8.12
こんにちは、Agoです。
本土の猛暑ニュースを見ながら、外を見ると曇り空で太陽が恋しい知夫里島です。

夏は空き地が草ボーボーで草刈りが大変とお年寄りは嘆いています。
地元の親戚が減る→管理を任せられる物件が増える→放っておくと周辺住民に嫌がられる。という結構ストレスのかかる状態になっているんですね。

島外にいる所有者の方が家を手放すと言ってくれるまで世話を続けるしかない…
という辛い状況をなんとかできないものでしょうか?

さて、前回は離島の住宅事情をオープンにしてみましたが、今回は空家をどのように活用していくのか?知夫村の空家の事情についてお話したいと思います。


知夫村空家等対策計画

建物の老朽化が進み様々な問題が顕在化してきたため、知夫村では令和元年~2年度に大々的な空き家調査をおこないました。その情報を一部抜粋してお届けします。

知夫の空家率です。住宅数はとても多いですね。

中でも古海地区はダントツの空家率になっています。全国や島根県の空家率はどうなっているのでしょうか?

平成25年 島根県住宅・土地統計調査結果の概要(平成28年3月)より抜粋

少し古い資料ですので、現在はおそらく1%くらい上がっているのではないでしょうか。
それでも島根県と知夫村を比べると倍以上の差がありますね。

続いて空家の種類です。

一時帰宅などで使用している物件が多いですね。島に住んでいても綺麗な空家が多いと感じます。ただ、そういった物件は一時帰宅(GWやお盆の帰省)で使用されるため賃貸にはできないものがほとんどです。また、医療が脆弱なため、入院や通院で家を残しているという方もいます。
しかし、コロナが拡大してからは帰省される方が減って老朽化が進みました。もう住めなくなってきたと判断された方が役場に解体の相談で問い合わせされるケースが増えてきています。

詳しくは以下のURLからご覧ください。


空家活用を進めるためには?


知夫村には不動産会社がないため、空家活用型の賃貸住宅を村が所有者と入居者の間に入り賃貸契約をおこなっています。その他の活用方法としてお試し移住体験施設やシェアハウスにしています。

なぎんこさんがお試し移住体験施設に1ヶ月間滞在された時にルームツアーをしていますのでよろしければご覧ください。

また、知夫村では毎年補助金を使って少しずつ空き家改修→賃貸住宅の整備を進めています。そして、空家に関する相談が増えているので「空き家バンク制度」の検討も進めています。

お隣西ノ島では家財の処分費用を補助したりしています。リサイクル店のない離島では、お家に残った家財の処分費も高額なため賃貸、売買に踏み切れないという所有者さんの事情もありそうですね。


余談


知夫村には昭和20年代は人口2300人が暮らしていました。当時を知る方からは「人が多すぎて食べるものがなく、子どもたちはひもじい思いをしていた。そこら中、空いた土地があれば作物を作ったもんだ。今の人口はちょうどいいわ」と辛い時代の話をしてくれます。
人が多ければ土地も手に入らない。分家をするには条件の悪い場所に家を建てることになるので、今でも細い道の奥にある家がたくさんあります。
そんな家は解体をするには重機やトラックが入らないため通常の倍近い費用が必要です。

地区の奥は細い道が多く軽自動車が入れない道もある

移住促進や島の文化的景観を守る意味でも、今後ますます空き家の様々な活用が進めばよいなと思います。

最後に、トップ画像の廃墟は古海地区の奥に残っている分校でした。半分屋根が落ちていて、もう活用の見込みがありません。私のような古民家好きは大きな木造の建物がだんだん朽ちていくのを見るのはとてもつらい。。。

さて、次回は知夫の観光についてお話していこうと思います!お楽しみに~

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