「離島の謎に迫るシリーズ」カレーライスで離島と本土の物価を比較してみました。
2023.2.24
皆さんこんにちは!Agoです。
ニュースに物価上昇というワードが溢れた2022年でしたね。元々物価の高い離島では、更なる値上げによって手が届かなくなる品々を呆然と眺める今日この頃です。
移住するのに気になる離島の物価
令和元年に知夫村で実施した移住者へのアンケート調査で、「移住前に気になったこと」の中に「物価が気になった」という意見が多く見られました。島の生活は食料品が高そう・・・というイメージがあるのかもしれませんね。
さて、そのイメージは果たして本当なのか!?
日々の食料品を買える商店を回り、価格調査をさせていただきました。
その他に、水道、ガソリン、灯油も調べてみました。
離島は輸送事情が悪く、さらに人口減少でマーケットが縮小する中、日々営業してくださっているお店には、島民とし感謝感謝であります。
しかし、物価は安い方が有難い。
庶民はツラいよ&商店もツラいよ
ですね。
さあ、お店としてはあまり知られたくないかもしれない「離島の物価」を白日の元に晒す時がやって参りました。
食料品のお値段(R5.2月時点)
生鮮野菜(日々価格の変動が激しい)
玉ねぎ 200円/2個入
じゃがいも 200円/3個入
にんじん 280円/3本入
バナナ 340円/袋
お肉(ALL冷凍)
豚バラ 380円/200g
鳥モモ 410円/200g
牛切落し 780円/200g
お魚(ALL冷凍)
塩サバ 700円/尾
塩サンマ 680円/3尾
その他
米(コシヒカリ) 5200円/10kg
薄力粉 390円/1kg
牛乳 370円/1L
卵(M) 360円/10個
食パン 220円/斤
カレールー 210円/箱
いかがでしたでしょうか?もちろんメーカーによって価格が違います。(お店を回って調査した中で価格の高いものを掲載しました。)また、セールやポイント○倍デーなどもあります。お店によって価格が違うものもありますので、節約上手な方は買い分けをされたりしています。
しかし、これだけでは本土の物価とどれだけ差があるか分かりにくい…という訳で、
本土と知夫村のカレーはどれくらい違うのか?
を隠岐住民の身近な場所、境港にあるスーパーの価格と比較をしてみました。
家族1食分のカレーでこれだけの差が・・・!
知夫村は1食あたり180円多く負担することになりますね。(ヒエ〜)
もっとも、高い品々と比較したので当然といえば当然なのですが、、、
その理由は、市場から梱包してフェリーへ載せてくれる業者さん+フェリーの運賃が本土より商品に上乗せされているんですね。
1食で月5,000円~6,000円くらい本土より食費がかかる計算です。
しかし、カレーの材料はどちらかというと価格差が少ないものばかり。
果物、乳製品、葉物野菜などは離島住民にとってはかなり高級品なのです。
(もう少し詳しく見たい!という方は↓下記をご覧下さい。)
しかし、「そんな価格で高いっていうなよ」と、さらに僻地の島人からクレームをもらいそうですね。人口600人でも1日1便本土と船で繋がれていることはとても有り難いことなのです。。。
知夫村の強みは?
買い物をするところが少なく、また商品の種類も多くありません。ネット注文は離島運賃がかかるため頻繁に購入するのをためらいます。
すると、自然と出費が減り、都会で毎日コンビニやドラッグストアを覗いていた消費生活がとってもエコ生活に変身します。
さらに知夫里島は隠岐の中で最も小さな島です。(面積は東京都墨田区と同じくらい)車通勤はたいてい片道5km程度。消費するガソリンは20L/月程度に抑えられます。食費は高いのですが、燃料費がかからない分、バランスが取れている?と言えるかもしれません。
余談
そんな高価格帯の商品を島の人はどのように攻略しているかと言うと・・・
自分でつくる!
乳製品は無理ですよ(笑)
魚を釣り、野菜や果物を作って半自給自足の生活をしている人が多くいます。ただ、お年寄りがほとんどで、働く世代はなかなかそうはいきません。
となると、やはりお店で買うことがほとんどですね。
地魚が買えなかったり、野菜生産者がほとんどいなかったりで、こんな田舎で地産品を食べる機会が少ないという悲しい現実があります。
地産品が手に入る場所もある
量は多くないですが、野菜を作っている方が商店やJAで販売されています。こんな物価高の時は助かりますね。
釣った魚をご近所さんにあげると野菜をいただいたりします。
昔のように魚が採れなくなった時代。知夫の魚はとても美味しいので喜びをお返しをしたくなるのかもしれませんね。
というわけで、離島は不便なところがいいところ。その良さを知れば、物価なんて気になりませんよ。
島に住むとたまに本土へ行ったときが楽しいものです。あ~便利ってありがたい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに~