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6年間で知夫村の人口はどう変わった?移住した人はどのくらいいるのか?

2022.6.17
こんにちは。今週はAgoが担当します。


初めに

いきなりですが、最近人口増加で話題になっている知夫村ですが、6年間でどのくらい増えたのかを見ていきたいと思います。

知夫村には620人(令和4年6月1日現在)の人たちが暮らしています。
なぜ、6年間かというと、平成28年に596人と村の人口は過去最低を記録したんですね。しかし、その後の4年間で急激な増加があり令和元年度に人口増加率が全国1位を記録しました。

転出入

出生、死亡が含まれるため転入転出と人口の推移は一致しませんが、令和3年まででトータル転入転出の差は+41人となっています。

ちなみに、REASASによる2035年の人口推計値は404人です。

令和4年になった今、ピークを過ぎ徐々に減少に転じているはずの人口ですが、全くそんな感覚はありません。

若者がいない島だった

知夫村には高校がありません。(隠岐島前地域にはあります)そのため、中学を卒業すると島を離れる人が一定数います。昔は中学を卒業すると集団就職で都市部へ行ったり、進学して寮生活を送ることが当たり前でした。

2000年(平成12年)から5年刻みで人口ピラミッドを見ていきましょう。

「RESAS(地域経済分析システム)-人口構成/人口プラミッド-」(https://resas.go.jp/#/13/13101)を加工して作成

2000年(718人)人口が多いですね!しかし、20代がほとんどいません。
2010年(657人)は団塊の世代(特に男性)がUターンしたことでチャート上段が大きく膨らんでいます。70代女性はそのまま80代へ上がっています。

「RESAS(地域経済分析システム)-人口構成/人口プラミッド-」(https://resas.go.jp/#/13/13101)を加工して作成

2015年(615人)年少人口が2%程度減っています。高齢化率49.59%で最も人口が少なかった時期です。

こちらが今の人口ピラミッドです。

2022年1月1日現在


高齢の方は寝たきりや行動範囲が狭いという方もいますが、働く世代は移動範囲が広いため日中、島の中で出会う人の数はむしろ増えたように感じます。
また、出産ラッシュもありました。保育園は1クラス1~3人程度だったのが、2桁にとどきそうなクラスがいくつかできました。
出産祝い金や子ども医療費無料など出産子育て支援が充実していることも要因です。

人口増加について2019年に取り上げられた記事があったので貼っておきます。



(余談)島の人は人口増加を感じている?

島の高齢者(知夫では「年寄りさん」と言います)に聞くと、「最近急に知らんモンが増えたで、観光のモンか住んじょるモンかわからんわ。」と言われます。(でも、年寄さんは結構皆さん人が増えて賑やかになっていることを喜んでいますよ。)

多沢地区と中央右にホテル知夫の里

近年特にコロナの影響で伝統行事、イベントがことごとく中止、祭事は規模縮小でほそぼそ行われているため、年寄りさんは移住してきた人たちと関わる機会がとても少ないです。コロナ前は、行事があると直後に直会(なおらい)という打ち上げ?飲み会?が開かれていました。イベントや飲み会がなくなり、とても寂しいですね…

昨年、多沢地区というところに定住促進アパートが2棟建ちました。地区の年寄さん曰く、「ホンに賑やかになった。外国みてぇだ。(なぜ外国!?)」ということです。

それはアパートとシェアハウスがたまたま近くにあり、何年か振りに出来た飲食店もあることで、地区の一部分だけ若者が集中した居住区が出来上がっています。(もちろんお年寄りも住んでいます)

というわけで、今回は村の人口はどう変わったかを見ていきました。もし、皆さん知夫村の情報でピックアップしてほしいものがあれば、教えてください。公開できる範囲で取り上げて行きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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