見出し画像

「豊かな自然、無二の時間の中で、子どもたちの成長を見守る。」 離島で保育士として働くということ。

知夫村役場では現在、保健師、保育士、看護師の募集を随時おこなっています。

「離島で専門職として働くということ」について、今回は島唯一の保育園、ちぶり保育園で働く3名の保育士さんにお話を伺いました。


ちぶり保育園(現園舎は2021年に完成)


Nさん
知夫村出身。
保育士資格取得後、松江市の保育園で働いていたが10年前に帰島。Uターンでちぶり保育園の保育士に。

Kさん
福岡県出身。
北九州市の幼稚園で働いていたが、結婚を機に8年前に移住。Iターンでちぶり保育園の保育士に。

Tさん
知夫村出身。
本土や海外で働いたのち、Uターン。帰島後に資格を取り、保育士となる。


早速ですが、島に戻ろう・島で働こう、と思ったきっかけを教えてください!

Nさん「いずれは帰ろうと思っていました。そしたら知夫村で保育士の求人が出ているのを見つけて。”今かな”と思って、帰ってきました。」

Tさん「私は親の介護が必要になったので。戻ってきてすぐは、保育園以外でもいろんなところでアルバイトをしていたんですけど、保育士が子どもたちと接している姿を見て、面白そう! と思って。それで保育士の資格を取って、ちぶり保育園の正職員になりました。」

Kさん「私は結婚がきっかけで、島に移住しました。私自身、出身は福岡県ですけれど、母が知夫出身なので、知夫に来たことはありました。」



保育士として働いていて、やりがいや楽しさを感じる瞬間はどんな時ですか?

Nさん「子どもの成長に立ち会えた時に、やりがいを感じます。いま0歳児を担当しているんですけど、日々できることが増えていくので、保護者の方と成長の喜びを共有できるのは楽しいです。」

Kさん「子どもたちが面白いです。毎日違うことで笑わせてもらって、元気をもらっています。予想しないことがたくさん起きるので、一緒にいて楽しいです。」

Tさん「自分が外に出て活動するのが好きなので、子どもたちと一緒に外で活動するのが楽しいです。外での活動は子どもの情緒の成長につながるし、それを見ているのも楽しいです。」



本土でも保育園・幼稚園で働いていたNさんとKさんに質問です。知夫ならではだな、と思うことはありますか?

Nさん「島では秋のどっさり祭りで園児たちの様子を写した写真を展示したり、島全体で子どもを見ているように感じます。」

Kさん「地域や島そのものとの関わりが近いと感じます。幼稚園では散歩の時間が無かったので、お散歩に行って自然に触れたり、フェリーターミナルに船を見に行ったりするのが、島ならではだと思います。」


島の子どもたちの様子はどうですか?

Kさん「自分でできるようになるのが、本土の子どもに比べて早いように感じます。自分で何でもやろうとする。自立するのが早いなって思います。」

Nさん「あまり大きな違いは無いですけど、自分で遊びを見つけたり、自分から考えて動く子どもが多いと思います。自然が多い環境なので、公園とか山とか、その場その場で自分たちで工夫して過ごしているように見えます。遊びに必要なものは、自分で作ってきたりすることも多いです。」



島で子育てをすることに、何か感じるところはありますか?

Tさん「小児科が無いので、病気や怪我の時に本土に行かないといけないのが大変ですね。」

Kさん「おむつとか、小さい子どもの日用品が手に入らないのも。隣の島では商店でも売っていたりするけれど、知夫村では売っていないので、買い忘れたりすると大変で!」


仕事から少し離れて、島での暮らしについて質問です。島で暮らしていて、良いなと思ったり、逆に大変だったりすることは何ですか?

Nさん「時間の流れがゆっくりしていることです。赤ハゲ山から海を眺めてぼんやりできる時間があるのはいいな、と感じます。」

Kさん「島に来てすぐは、コンビニみたいな二十四時間年中無休のお店が無いので、好きな時間に好きなものを食べて、っていうのができないことを不便に感じていました。お菓子を探し求めて、島中の商店を回ったりとかも笑。
でもそのうち慣れて、無いなら仕方ないか、と思うようになって。」

Tさん「その分、本土に行くのが楽しみになって。」

Kさん「そうなんです笑。本土に行く楽しみを育んでいます笑。あと私も、島独特の時間の流れ方があるな、って感じます。」

Tさん「私は、静かなところがいいな、って思います。生活音とか車の音が全く聞こえないところが。」



保育士の仕事は残業が多くて、一見して見えない仕事が多くあるイメージですが、仕事と暮らしの両立はどうですか?

Kさん「子どもが残っている時間は、本土に比べれば短いです。だいたい17時半ごろまでには、保護者の方がお迎えに来られます。」


 〜〜〜 1日の生活の流れ 〜〜〜
8:45   登園完了
      自由遊び、クラス遊び、全体集会など……
9:30   おやつ
10:45    片付け 掃除
11:00  給食の準備
      給食
12:00  昼寝の準備
      お昼寝
14:50  起床
15:00  おやつ
      片付け 掃除
15:50  お話、絵本の読み聞かせなど……
16:00  降園
      自由にお迎えに来られていい時間
17:20


ちぶり保育園で働くことに向いていそうな人、あるいはどんな人と働きたいと思いますか?

Nさん「明るくて元気、島生活ができる人ですね。」

Tさん「あと、自然が好きな人。」


これからのちぶり保育園を、どんなところにしていきたいですか?

Nさん「子どもたちが安全で、のびのびと過ごせる場所にしていきたいです。」


お散歩の時間にはフェリーターミナルの2階から、近づく船を見たりします。


さいごに、移住を考えている方に向けて、何か一言お願いします!

Tさん「島がどんな場所かは来てみないと分からないと思うので、旅行でもいいので、足を運んでもらいたいです。」

Nさん「よそから来た人の方が、良いところをたくさん知っています。地元の人間にとっては当たり前に感じて……なのでやっぱり、一度来て実際に島を見ることをオススメします。」

Kさん「待ってまーす!


LINKS

募集の詳細や知夫村役場に関しては、以下のリンクをご覧ください。


以下の媒体でも、募集を受け付けております。


(文:R6年度大人の島留学生 佐藤)