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他の人に自分の正解を規定されないで。

こんにちは。大人の島体験で知夫村役場でインターンをさせて頂いている井上です。3ヵ月間離島暮らしをした僕は明日島を出ます。

以前自分は自己紹介の記事を出しました。
島に来た背景や、どうなりたいかなど色々書きました。
離島にあたり、自分がいま何を思っているか、自己紹介記事へのアンサーとして最後にnoteを書き残したいと思います。

まずは自己紹介記事で説明した目的が達成されたかについて。
来島時の目的は2つありました。
①自分の軸をみつける
②「島はこうだった」といえるようになる

自分の軸は見つけられたのか

見つけられませんでした。
ただ、軸を見つけたかった過去の自分に対してぶつけられるものは2つあります。

1.自分の喜ぶ自分/行動をかき集めたものが「軸」なのかもしれない

これは大人の島留学コーディネーターの聖さんから学びました。自分の喜ぶ自分/行動が分かればそれをすればいい。朝起きるタイミング、昼ごはんの量、話す相手(例は適当ですが)。聖さんは自分の喜ぶ自分/行動を見つけるために小さい事でも1つずつ、試して発見して積み上げていったそうです。

自分も少しづつ実践しています。朝慌てて家を出るのが嫌だから家を出る2時間前には起きてゆっくりシャワーを浴び、気分の音楽をかけながら朝ご飯を作る。何かの誘いを頂いても、合わない環境だと疲れてしまうだけなので無理して行かない。その場に疲れたらそっと外にでて空気を吸って休憩する。

生活だけではなく、仕事選びにもこの考え方は転用できます。
単純労働など体力のみを消費する活動は嫌いなので、頭を働かせる仕事がしたい。人に喜んでもらえるように頑張ることは好きだから、困りごとの解決に携わりたい。OOならできるよって言えるようになりたいから、専門性のあるスキルを身につけたい。・・・

来島前の自分は内定を頂いた企業、仕事でいいのかわからないと言って思い悩んでいました。ただ、上記のように考えてみると、これから行く会社はなんだかんだ自分の喜ぶ自分を描けそうです。良かった。

2.軸、見つからなくたっていいよ

軸、見つからなくたっていいよ。自分のやりたいことを明確化できなくてもいいよ。自分の納得がいく大きい目標を掲げられなくたっていいよ。

明確な目標をもって、毎日の行動に落とし込めている人はいる。そういう人たちは本当にかっこいい。でも、そうじゃない自分を否定しなくても大丈夫。目の前のことを全力でやっていった先に素敵なキャリアを形成していった人もいる。上手くいかなかったらやり直せばいい。
正解は自分の中にあるから。
他の人に自分や自分の正解を規定されないで。

この言葉や考え方は海士町の大野佳祐さん、青山敦士さん、青山達哉さんから学びました。このnoteを借りて御三方、そして話を聴ける場を設けて頂いた山口祥史さんにお礼を申し上げます。

知夫里島はこうだったって言えるのか

これは完全に主観的なものになってしまいますが言えます。
切りとる側面によってポイントは異なりますが、「都会の日常との差異」という側面で記録のためにいくつかあげます。

挨拶があふれている

道路で人や車とすれ違うたびに挨拶。人と目が合ったら挨拶。買い物のために商店に入って挨拶。出かけるときに近所のひとからいってらっしゃいと言われていってきますの挨拶。
ここの人は挨拶をしたら形じゃなく、ちゃんと人として挨拶してくれる人が多いです。知らない人に挨拶をしても、ちゃんと返してくれるところが好きでした。

おすそわけの文化がある

家で過ごしていると「おーい」「こんにちはー」といってよく近所の色んな方が家に来てくれます。すると、「これあげる」って言ってイカやカツオ、柿やすだち、きゅうりやぎょうざなど色んなものをおすそ分けしてくれます。本当にたくさんのモノを頂いて、感謝しきれません。
自分たちは何も持っておらず言葉で感謝することしかできませんでしたが、それでも快くおすそ分けをしてくださってありがとうございました。

生活に自然が融合している

家の目の前に海。ふと外を見たら山。山を歩いたら牛と牛の糞だらけ。夜は狸かイタチかわかんないけど家の前で毎日大喧嘩してる。夜空を見上げると東京ではみたことのない数の星。
自分が一番いいなって感じたのは、ふと外を見たときに人工的な建物群ではなくて山に生えている木々がみれること。木々の揺らめきをみているだけで時間が穏やかに過ぎていきます。

役場について

折角なので、役場の採用活動の一端を手伝わせて頂いた者として最後に知夫村役場のPRをしたいと思います。いい質問が思い浮かんだのでそこから。

友だちに知夫村役場をおすすめできますか?

できます。もちろん、バリバリ働いて上にのし上がりたい人や、都会でしか生きられないような人にはおすすめしません。ただ、面白い経験をしたい人や、のんびりと生きたい人、自然に囲まれた生活が好きな人、人と人の関係性が濃いところで生きたい人などは特におすすめできます。

知夫村役場の職員は基本的にワークライフバランスが整っています。定時まで働いて、しっかりと休みの日は休みが取れます。あとは課長レベルの方々を含めて職員の方がもれなく全員温和で優しいです。気さくに話しかけてくれる人が多いです。働きやすさの度合いはかなり高いと思います。夏はポロシャツ勤務ですし笑

個人的に、自分は役場の穏やかな空気感が好きです。
今日のワンシーンを切りとると、
(高さん)「(エアコンの)風寒くないですか?冷たい風が出てません?」
(風を課長が確認して)「いや、ちゃんと動いてる」
「あれ、なんで(風を出すところが)閉まってるんだ?」
(課長が机にのって手で直す)「あ、(温風が)出てきた」
(水城さん)「あ、温かい。めっちゃあったかい」
「めっちゃ出てきた笑笑」
「さすがエアコン屋さん」(課長得意げ)

そんな感じで。
総務課で働いていましたが、他の課の人も色んな人が声をかけてくれたり、何かあれば手伝ってくれました。
朝起きて役場に行くのが嫌だった日はありません。

本当に皆さんに感謝しています。
役場の皆さん、そして知夫村の皆さん。
温かく見守って頂きありがとうございました。

課長といっしょに。
総務課の皆さん、忙しい中全員で成果報告会に来てくださってありがとうございました。
村民福祉課の方や地域振興課の皆さんもありがとうございました。とても嬉しかったです!